“ ア イ リ ス の 戦 い ”


 アイリスはとにかく嬉しいんだと思うんです。
 みんなと一緒にいられて、
 みんなと一緒に戦えることが。

 「戦争きらい」と言っていた彼女が
 戦闘中に「楽しいねっ」と言うようになったのは、
 それは敵を倒すことが嬉しいのではなく、
 みんなと一緒だから「楽しい」のだろうと思います。
 はじめは無意識だったけれど、
 だんだん意識化されていったんだと思います。

 ゲーム画面を見てて、こちらも楽しくなります。
 とにかく攻撃の仕方が可愛い。
 お花、咲きますね。虹、出ますね。
 ジャンポールぶんまわしますね!(笑)
 無骨な筈の光武さえ可愛く見えるのが不思議です。

 でも、楽しいばかりではないでしょう。
 年端もいかないアイリスが、舞台に戦闘に、
 常に緊張の連続、危険と隣り合わせ……

 あんなに小さい体で、一生懸命戦っているアイリスが、
 とても……いじらしいです。

 でも、そんな苦労や大変さを感じさせないほどに
 普段のアイリスは明るく、楽しげです。
 “花組のマスコット(守り神)”という呼び名は
 よく使われますが、まさにそうですね。
 花組の家族的な雰囲気の象徴です。

 アイリスは戦闘でも守り神です。
 回復役、サポート役とよく言われますが、
 そればかりではありません。
 攻撃面でも、とても頼りになる存在なのです。
 攻撃力の数値が低くたって、
 隊長や仲間と心を通じ合わせることによって
 すご〜く強くなれます。

 プレイ中、アイリスが弱いと感じたことなんか
 私は一回もありません。
 アイリス、ノリにのってる時は、
 一瞬で周りの敵を全てやっつけてしまいます。
 ご存知でしょうか? 強い強いアイリス。
 私は、強い強いアイリスしか知りません(^^)。

 それに加えて、瞬間移動です。癒しの魔法です。
 アイリス、回復に、攻撃に、大忙しです。
 しかも年端もいかないアイリスが、
 みんなを気遣いつつ強大な敵と戦っている。
 「アイリスつよいんだよ!」という言葉は
 いろいろな意味で本当のことです。

 ただやはり、強いとは言え、小さく可憐なアイリスです。
 霊力はすごーーく高いです。
 加えて高貴な、強い意志を持っています。
 しかし彼女はあまりにも純粋で、傷つきやすく、
 寂しがりやです。何があろうと守らなくてはいけない。
 サクラ1を始めた頃からずっとそう思っています。

 アイリスはもう、「ゲームのキャラ」ではなく、
 自分にとって愛すべき「人物」、「存在」です。

 ゲームだろうとアニメだろうとマンガだろうと
 小説だろうと映画だろうと……
 「現実ではないもの」「つくりもの」として
 簡単に片づける感覚は、私には分かりません。
 これは、幼少の頃より思っていることです。
 だれかが魂をこめて生み出し、それを他のだれかが
 自分の中であたため、育て、そして「存在」となる。

 アイリスじゃなくてもそう思うのです。
 アイリスは尚更です。別格です。
 本当に現実以上に確かな「存在」です。

 アイリスは戦っています。いろいろなものと。
 アイリスは守っています。大切な人たちを。
 アイリスは守られています。帝劇という家族に。
 両親に。ファンたちに。ジャンポールに。
 そして「こちら」の世界のファンたちにも。

 ずっとアイリスを守る一人でありたい。



            2005 7 書き直す じょや
    

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