“ ア イ リ ス の こ え ”


 アイリスの“存在感”は、
 自分の中でひたすら強く強くなっていきました。
 アイリスの“声”は、その一因です。
 ……いや、「一因」と言うには余りに
 大きすぎる要因です。

 「何をしてても何を言っても可愛い」アイリス。
 そんなアイリスを“絶妙”に演じておられるのが
 西原久美子さんです。

 西原さんとアイリス。
 彼女たちは出会うべくして出会ったのだ、
 と思わせる最高の組み合わせだと思います。
 その声、惚れました。

 声がぴったり、というのは、
 声の質、響きはもちろんのこと、
 アイリスの「健気さ」や、「秘めた思い」…
 そういう深いところまで表現されているという事。
 私はそう感じています。

 人に対する思いやりや優しさ、いたわりが、
 直に伝わってきます。
 あんなにもやわらかくあたたかい声が
 本当にこの世に存在するのです。

 だからこそ
 “アイリスは本当にいるんだ”と思えます。

 勇気と安らぎをくれる声。
 疲れている時や具合の悪い時でさえ、
 その声を、歌を聞けばたちまち治ってしまう、
 そんな奇跡の力。


 仲間思いな西原さん。
 ともだち思いなアイリス。

 西原さんは自分の「声」で辛い思いをした過去を持ち、
 アイリスは自分の「チカラ」で辛い思いをした過去を持ち……

 でも、今、西原さんは、その「声」を生かしたお仕事をし、
 その中で仲間や人とのつながりを大切にしておられます。

 アイリスも「チカラ」を生かすことのできる場所に行き、
 仲間と心通わせ、本来の明るさを、あたたかさを、笑顔を、
 思いっ切り、出せるようになった。
 だから「ともだち」を大切にする。

 この世には人がたくさんいるから、
 辛いことや悲しみもたくさんある。
 でも、人と人とのつながりの中には、必ず喜びも生まれる。

 西原さんとアイリスの心は、
 そういう所で深くつながっているのかも知れない。

 そんなふうに私は想像しています。



                2005 7 書き直す じょや
  
    

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