[ 第 10 回 ]    “  てんやわんや  ”


 参!  弐ぃ!  壱!
どっか〜〜〜ん!!

 こっとのは・かぁげきだ〜〜〜〜ん!!
                             ちゃっちゃかちゃっちゃっちゃ〜ん♪

 ハーイみなさん、こんちデ〜ス! “ことのは華劇壇”第10回記念すぺっしゃるデ〜ス!
 こないだスペシャルやったばっかりだよ?
 いいのデ〜ス! アイリスもその方が嬉しいでしょ〜?
 うんっ。そぉだね。エヘヘッ。 えっと、この番組は、帝国歌劇団・アイリスと、
 ソレッタ・織姫がおおくりしま・・・
 っとっとっとっ、とっ、李紅蘭もおるで〜〜!!
 ・・・レニです。
 わ〜い、また乱入だぁ!
 OH! ラヂヲの前のみなさ〜ん。今日はこの2人、本当にこっちに来てるデ〜ス!
 前々回のアイリスのお言葉に甘えて来てしまいました〜。皆はん、よろしゅうに。
 よろしく。
 そして、なんとっ。本日は、他にもおひとかたゲストをお呼びしてますっ!
 大帝国劇場・売店の売り子ガール! 高村椿さん デ〜〜ス! ど〜ぞっ
 えっ。 えっ!? あっ。 ほ、ほ、ほんとに出るんですか? あ、あわ、わ・・・
 椿、落ち着いて。
 アイリスうまいことしゃべるなぁ。ラヂヲで話す人みたいやで。
 あら♪ このくらい、と〜ぜんよっv
 はーいはい、ちょっち静かにして椿サンの言葉を聞くがいいデ〜ス!
 は・・・はいっ。た、たたただいまご紹介にあずかられ、おあずかり、
      あ、あずかりましてございますっ・・・高村つ、つばば、つば・・・
 つばき、がんばって! いつもの調子!
 いつもの・・・いつもの。ん、エヘンエヘン、スー・・・ハー・・・。

      ・・・いらっしゃいませ! 毎度ありがとうございます!
      ようこそ、大帝国劇場へ!

 出たーーーッ Brava!      ええぞ〜っ 椿はん!
 あ、ありがとうございますっ・・・てへへ・・・
 てなわけで、今日はこの5名でおおくりすることになったデス。
      では、今日のおたよりを紹介しまショウ!
 今日のおたよりは、帝都にお住まいの「じょや“おにいちゃん”」からですっ。
      おたよりありがと〜、じょやおにいちゃん。えっと・・・「質問です。」
      「“てんやわんや”という言葉がどうやって生まれたのか教えてください。」
 “ おにいちゃん ” なのですか〜?
 あのね、「できれば “ おにいちゃん ” って呼んでください」って。
 はっは〜・・・ん。このお兄やん、あきらかにアイリスのファンやな。
 なるほどデスネ〜。で、質問、何でしたっけ?
 てんやわんや。
 あ〜。なんか、はやしたてる時の言葉デスネ。
 それは「やんややんや」や。
 さすが紅蘭さんです! つっこみが早くて的確ですね。
      織姫さん、次のボケは何ですか?
 ハーイ、次のボケいきます・・・って、コラ!
      ま〜いいや、じゃあね、本当のコトを言います。いいですか・・・
      あまり知られてませんが、もともと「てんやわん屋」というのはお店の名前デ〜ス!
 えっ・・・そうだったんですかっ?
 てん屋さん? わん屋さん?
 「てんやもの」の「椀」のお店デス!
 「お椀」だけ売るんかいな。
 ハイ。「椀」だけを扱い、食堂なんかと契約して「椀」のみの出前をするデス。
 「おわん」を売るだけ? 作ったりしないの?
 作らなくていいデス。モトデも要りません。なぜなら・・・
      朝ね、家の前にホラ、出してあるでしょ? 食べ終わった食器。
      いろんな食堂のネ。あれを頂戴して使ってマス。
 それハンザイやんけ!
 他にもね。あるですヨ、いろんなお店。
      「やつぎば屋」とかね。それはもうほんと、せわしない店です。
      「いつぞ屋」とか。主人が思い出話ばっか、するです。
      「かならず屋」。いつも夢見てますネ。「わからず屋」。頑固で困ったもんでーす。
 あはは・・・じゃあ、もっとありますね〜。
      「ありがた屋」とか、「がんばり屋」とか・・・
 「照れ屋」さん! みんなお店なんだね!
 ほなら、「ちょっと待ったり屋」。
 ・・・・・・「てなもん屋」。
 お、レニまで乗ってきたで。
 嘘デース・・・。
 ウッ!? レニに言われたデース!
 ラヂヲの前の皆さん、もうお分かりだったとは思いますが、これも織姫さんの
      ボケでした〜。最初にツッコミが入らなかったのであらぬ方向へ行っちゃいましたね!
 椿さん・・・緊張ほぐれるにしても、ほぐれすぎデ〜ス。
 ウソばっかり言ってると、この番組が「うやむ屋」の「あやふ屋」になっちゃうよ!
 おぉ、アイリスうまい! ざぶとん1枚!
 えへへ! ねね、ところでさ、椿のお店は、お店なのに「屋」がつかないね?
 そうですね・・・つけるとしたら、どんな名前がいいでしょうか。
 「つばき屋」でええんとちゃう? 響きもええし。
      “売店のつばきちゃん”いうたらもう世界的に有名やし。
 そ、そんなわけないじゃないですかぁ!  << バ シ ッ !! >>
 あ痛ッ! 照れんでええがな。
 閑話休題。「てんやわんや」について。

 どーもどーもどーもどーも、“ てんやっこ ” どす〜。はばかりさん!
 はーい、同じく “ わんやっこ ” どすえ〜。みなはんごきげんよろしゅう〜。
 「同じく」ないやろ! ま、ええわ、とにかく2人あわせて!
 “ てんやわんや ” どす〜っ!
 いや〜、最近どうえ? 暑いでんなぁ。夏が近いんやろーか。
 そうでんな〜、もう夏やねー。暑ぅてかなわんわ〜。
 夏と言えば海! 花火! すいかにかき氷、ラムネ!
      わんやっこはんは「夏」いうたら何が思い浮かびます?
 ずっと前の思い出やね〜。
 ほう、その心は?
 “ ナ ツ ” かしいナ〜・・・
 うまいッ! かけぶとん一枚!
 かけぶとんって! 暑いやん、それ!

 ・・・・・・。
 どーしましょ、この2人。
 ・・・見守ろう。
 関西なのか京都なのか分かんないです〜。
 まぁ、京言葉かて関西やし。
 漫才なのか大喜利なのかも分かりまセン。
 こうして、何がなんだか分かんないのを「てんやわんや」っていうようになりましたとさ!
 あ、な〜るほど。そうきますか・・・だんだん近づいてきましたネ。
 「てんやわんやの大騒ぎ」ってよく言いますよね。あたし、売店でいつもそうなるので・・・。
 てんやわんや。忙しすぎて混乱すること。
      また、予想外の事態に大勢がわれがちに騒ぐこと。
 おぉっと、今までの「てんやわんや」がウソのように、レニが一言で説明してもうたな。
 But,語源は何かという謎が残ってるデス。そういえば テンテコ舞 と意味が似てますネ?
 テンテコ舞のテンテコは太鼓の音。てんやわんやの「てんや」はそれとは別だと思う。
 すみれがね、「それは “ てんでん ” から来たのだと思いますわ〜」って言ってたよ。
      でも、「てんでん」って何かな?
 「てんでんばらばら」のことじゃないですか? 「てんでん」は、「手に手に」が
      変化したものみたいですよ。「てんでに」なんても言いますよね。
 「手に手に」は、それぞれ勝手にふるまうという意味がある。
 なるほどやね、「てんや」はほぼ解決かいな。
      ほんで「わんや」は何です?「わや」が「わんや」になったんかな?
 「わや」って、な〜に?
 「わやくちゃ」とか言うねん。「むちゃくちゃ」いう意味やな。
 じゃ、「てんでん」と「わや」で、バラバラでメチャクチャってことだね〜!
 そぉですね〜。それが「てんやわんや」の語源でしょ〜か。
      でも「手手・我々」の意味だという説もあるようデス。
 どっちにせよ、「大勢の人間がみんな勝手に動いてバラバラなこと」を言うたんやろな。
 じょやおにいちゃん、これで謎解きになったかなぁ?
 花組はチームワークいいですから、「てんやわんや」は縁遠い言葉ですネ。
 実際に「てんやわんや」になることもあるけど・・・
 大事なところでは、しっかりとつながっているんですよね!
 「手」がいーっぱいあっても、つないでれば大丈夫なんだよっ。
 せやな。アイリスいいこと言うたで! 大勢の人間がいれば、「てんやわんや」に
      なることもある。けど、手に手をとって、「てんやわんや」を乗り越えて行くんやね。

 ・・・と、うまくまとまったところで、おひらきの時間デス。チャオー!
 ほな、さいなら〜。
 さよなら。
 毎度あり!
 またね、ばいば〜い!



★ 次回予告?(帝劇にて)★

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