
[ 第 11 回 ] “ さ く ら 鍋 ”
参!
弐ぃ!
壱!
どっか〜〜〜ん!!
こっとのは・かぁげきだ〜〜〜〜ん!!
ちゃっちゃかちゃっちゃっちゃ〜ん♪
・・・はい! え〜、 というわけで、最初から混ざってみました。
さくらサンたら出たがりですネ〜。
え! ち、ちがいますよ、織姫さんがやれって言ったんじゃないですか!
でも、さくら、「ちゃっちゃかちゃ〜ん」って言いたかったのはジジツだよね!
あ、あは、そうなんです・・・。でも 「 どっか〜ん 」 も言ってみたかったな〜なんて。
こんど来た時いっしょに言おっか!
あ、自己紹介しなくっちゃ。言葉の謎解き楽しいゾ! 帝国華撃団、アイリスで〜すっ。
同じくソレッタ・織姫デース。“ことのは華劇壇”第11回、本日もゲストをお呼びしてマス。
真宮寺さくらです。よろしくおねがいします。ペコリ。
ペコリって口で言わなくてもいいデ〜ス。
あっ、でもラヂヲは声だけだから、ペコリって言った方が分かりやすいかも!
ふぅーん。じゃ、今回はみんなそうしてみマスか? クルリン。
クルリンってなぁに?
指を回した音デ〜ス。グルリン。
ちょっと分かりにくいかも・・・しれませんね〜。タラッ。
きゃはっ、なんか、おもしろいね〜っ。ニコニコ。
失敗しちゃったデ〜ス。ぺロっv
あ、舌出してないのにペロッって言った! ジトッ。
ンなことバラさなくたっていいデ〜ス! プンスカ!
まあまあ! ねね、そろそろオタヨリ読まなくちゃ! ・・・しゅたっ!
今日のおたよりは、両国にお住まいの“ヨコヅナ”さんからですっ。
ほんとに、おすもうさんからだよっ! おたよりありがとっ。 ぺこり!
なんて書いてあるですかっ? しんしん。
しんしん・・・? あっ、興味津々ってことですね。ウフッ。
えっとね。「このあいだの“ちゃんこ”の説明には、とても感心しました。
私は力士で、いつも食べていますが、そんないわれがあったのですね。」
ん? “ ちゃんこ ” の説明なんか、しましたっけ?
・・・あ、そうか、“ めちゃんこ ” の時ですネ〜?
うんうん! つづき読むね。・・・さくら、よく聞いてね。
「そこで、いろいろな鍋の名前の由来について知りたくなったのですが、
今回は、“ さくら鍋 ”について教えてください。」・・・だって! きゃはっ。
あはっ、な〜るほど、今日はオアツラエムキのゲストだった〜ってことデスネ〜! ニヤ。
さくら鍋っ・・・ですか! なんだか複雑な気持ちになる名称ですね。どきっ。
さくらがお鍋に入っちゃった! どぼーん。
かまゆでは勘弁してください! あせあせ。
さくら鍋は、桜海老とか桜貝とか桜鯛とか桜烏賊とか、
とにかく桜のつくものをどんどん入れるのデス。
「うそ」なんだぁ〜!
最初っから「うそ」ってアンタ! ・・・ガーン。
あ、でも桜鯛とか桜烏賊とかそういうのが存在するのはホントですよね。
そのとーりデス。そこまでウソで塗り固められた人生じゃナイでーす。 ベ ン ベ ン 。
アイリス、桜もち入れるー! あと、さくらんぼも! わくわく。
だんだん「やみなべ」の様相を呈してきましたね。タラッ。
それなら仕上げに桜飯と桜酒をぶちこんでオジヤの完成デ〜ス! ベ ン ベ ン 。
最後に桜の花びらをふりまかない? ほら、こう、ひらひら〜って。
花吹雪のように、上から散らすのね。なんだか風流ね。 織姫さんベンベンって何です?
実際、桜の花びらを入れる「桜湯」なんかもありますしネ。日本の美学デスネ〜。ベンベン。
めでたい時に飲むんだよね! ベ ン ベ ン 。
桜の花を塩漬けにして入れているんですよね。 ・・・ ベ ン ベ ン 。
ベ ン ベ ン 。 あとね、お花見の時に米田のおじちゃんがね、
飲んでたお酒に桜の花びらが入って、「こいつぁ縁起がいいや〜」って言ってたよ。
日本の昔からの風情、盃の酒に桜の花びらが舞いおりる情景の美しさデス。ベベン。
「お洒落」だね! ベ ベ ン !
うふふ、「洒落」っていう字、お酒の字と似てますね。
・・・ところで、このへんでレニなら、「閑話休題。」って言うんじゃないですか?
うん。じゃあ、織姫、そろそろホントのこと言ってね。
ハイ、さくら鍋はネ、馬肉の鍋です。一緒に野菜、豆腐なんかを入れて。
味は味噌仕立てかスキヤキ風といったところデ〜スネ。
馬の肉を桜肉というのは、切った時の鮮やかな色からだと言われています。
または猪の肉を「牡丹」と言うのに対抗してるなんて説もありますね。
フムフム。さすがに「さくら」に関して詳しいですネ〜。
ちょーど桜の季節に肉がおいしいから・・・とも言いますよネ。
人間は、お馬さんもイノシシさんもネギさんも、なんでもみんな食べちゃうんだよね。
アイリス?
だけど、かわいそうだなんて思うよりは、自分がしっかり生きることが大切なんだ〜って、
カンナが言ってた。どういうことか、分かる?
うーん。・・・アイリスは、分かる?
・・・ちょっと、分かる。 全部は、分かんない。
私もよくわかりませんネ〜。まぁ、この世は何もかもが綺麗なままではありません。
そう、桜のように咲いては散り、塵として風に舞い、また別の何かを咲かせるのデス。
花の命は短くて・・・ですか。でも桜も、パーッと咲いてパッと散っちゃう訳じゃないですよ。
そーですね。何日もかけて、じっくり、じっくり咲いていって・・・散る時もそうデスネ。
アイリスもじっくり咲けばい〜い?
アイリスはもう咲いてるわ。あ、でも、もっとすごく咲いていくかもね。
人間はみんなそうデス。散る瞬間まで色々な咲き方で輝くのデス。
分からないこともきっと分かる時が来ます。じっくり、分かればいいんデス。
お鍋もそうですね。味がしみこむのをじっっっくり・・・待って。
な〜んて無理矢理つなげちゃいました。テヘッ。
ハイハイ。ま、おあとがよろしいようで〜ってことで、終わっておきますか?
待って待って、ねぇ、「さくら」って、「咲く」から「さくら」っていうの?
あ、そ〜みたいデスヨ。いろんな花の名前の由来、こんど調べてみましょーか。
・・・おっと! ほんとにお別れの時間デス。チャオ!
じゃあ、まったね〜! ばいば〜い!
おじゃましました〜。ぺこり!
おわった〜。もぉ、おなかぺこぺこ!
アイリス、まだ入ってますよ?
あっ。
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